どうして揉めごとは早く解決した方がいいのか

近隣トラブルなど揉めごとにはステージがあります 大きな転機としては「こと」から「人」に移るタイミングです はじめはどんなことでも「こと」からはじまります。 例えば、家庭のことなら 脱ぎっぱなしの服 とか 食事の片付けを誰がするのか とか 誰が介護をするのか、家をどうするのか 近隣のことなら 夕方に演奏される楽器の音 とか 自転車の置き場所 とか 職場のことなら 仕事の分担 とか 評価のあり方 とか それが わかってくれない(課題として認識を共有ができない) やってくれない(課題が解決されない) 状況が続くと わかってくれない、やってくれない人間性に焦点がいき 「あの人は・・・怒」といった「人」に移っていきます   課題が「こと」の間であれば、メディエーターは 関わる人に参加してもらい、気になることを丁寧に表現してもらったり、相手に詳しく説明してもらったり、議題を整理して、課題が解決されるよう話を進めれば済みます 「人」に移ってしまうと、メディエーターは わかってもらえなくてどんな気持ちだったか、やってくれなくてどんな気持ちだったか、といった「感情の吐露」を促し、相手にその感情をどう受け止めたか「受容」の様子を言語化してもらい、人間関係の修復に取り組んでいきます。 その後「こと」の問題に取り組みます。   第三者がいることで、言葉を補ったり、説明を求めたり、感情の言語化をお願いしたりすることが、不快な気持ちが起きずにすることができ、話が進んでいきます。 当事者同士だと、 「もう少し説明してほしい」 「その時どんな気持ちだったのか」 などお互いには聞きにくく、また、聞いてしまうと「そんなこともわからないのか!」と火に油を注いでしまうようなことにもなってしまいます。 ”揉めごとはなるべく早いうちに解決に取り組んだ方が良い” というのは 「こと」が「人」になる前に、揉めごとは解決したほうが良いという意味です。 また、「こと」のうちは嫌がらせは起きませんが、「人」になってしまうと嫌がらせがはじまってしまったりします。

2024-02-21T10:48:58+09:002024/2/21|Categories: コラム|

あの時の言われた”あの一言”の重さ

あの時の言われた”あの一言”のこと、話してみませんか。 東京メディエーションセンターが応援します   あの時言われた”あの一言” あの時言ってしまった”あの一言”   心に受けた傷は、表面には見えません。 心に受けた傷は、時間と共に治っていくということもありません。 奥底に潜む相手への印象としていつまでも残ってしまいます。   ”あの一言”が今でも残っていて、恐怖心や不信感として続いていることを伝えてみませんか   相手は、その時こんな状況での言葉だったことを説明してくれるかもしれません。 今それを後悔していることを伝えてくれるかもしれません。 謝る機会を失ってしまっていて、伝えてくれたことへの感謝と改めての謝罪、そしてその一言の撤回を希望していることを伝えてくれるかもしれません。   あの時の言われた”あの一言”のこと、伝えてみませんか 東京メディエーションセンターが応援します

2024-02-21T10:48:28+09:002023/12/13|Categories: コラム|

近隣トラブルの進行とステージ

<ポイントは、問題が事象から人に変わる時> 近隣トラブルは、こんな風に進んでいくように感じています。 大きな転換点としては、音などの「事象」の問題だったことが、対応してくれないなどの感情から不快の感情が「人」に変わる時です。 この前であれば「事象」をどうするか。で話は済みますが、その後になると人間関係を話せる関係に取り戻して、事象に取り組むという必要が出てきます。 「不快」に加えて「憎しみ」などの感情が芽生えています。 現在、東京メディエーションセンターにご相談いただくのは、多くの場合「人」に変わった後のことが多いですが、早い段階で取り組めればと思うことがほとんどです。 近隣トラブルはこう進行していくんだ。と知っていただけたらと思います。そして、ことが大きくなる前に何か手を打とう!と思う、参考にしていただけたらと思います。 実は、この「事象」の問題だったことが「人」に変わっていくのは、近隣トラブルに限らず、いろんなシーンでの人間関係でも言えることのように思います。

2023-09-17T15:35:58+09:002023/9/17|Categories: コラム|

あの人と話すと、話したいことが話せない。全然伝わらない。自分が悪いみたいな感じになる。とき

夫婦でも、会社の人でも、友達でも、勇気を出して言ったのに、思ってもみなかった展開になってがっかりしたみたいなことないでしょうか。 例えば ・直してほしいことを伝えると「お前だって・・じゃないか」「お前だって・・しろよ」と返ってきて、直して欲しかったことの話がどこかへいってしまうこと。 ・「もう少し家事の分担を担ってほしい」と伝えると「仕事やめろってことか」と違う話に焦点が変わってしまう。 ・集中できず音に悩んでいて静かにしてほしいことを伝えたら「神経質すぎない?病院行ったら?」みたいに自分に問題があるように言われてしまったり。 ・こうしてほしいなと思って伝えたら「みんな気にならないって言っていますよ」と言われ、私の意見を扱ってもらえなかったこと。 こんな経験はないでしょうか。よくあるんじゃないかと思います。 それぞれ「Whataboutism(お前だってと話を返す)」とか「藁人形論法(違う論点や概念に変える)」とか「ガスライティング(焦点を被害者の問題に変えること)」とか「バンドワゴン(多くの人を理由に正当化する)」とか名前のついたよく知られた論法だったりします。 それらは、意識的に使っていることもあれば、無意識に使っていることもあります。 口癖や思考の癖になっている人も多く、あの人と話すといつもこうなっちゃうんだよな。となんとなくその人とのやり取りを敬遠したくなったりすることがあります。 話がずらす論法があること知っていれば、相手がしてきた時、自分がしてしまった時、話を戻すことができます。 メディエーターが関わる話し合いでも、こういったことはよくあります。 そういう時は「こういうことを伝えたかったんじゃなかったですか?」「はじめの質問に答えられていない気がしますがそれはどうですか?」など話を戻したり、「・・・も気にされているんですね。では先ほど質問の・・・に加えてそのことも話しましょう」と議題を整理したりします。 当事者だけだと、興奮して気づけなかったり、相手の感情を損なってしまったりすることもあります。うまく受け止めて、戻したり整理することが大切です。

2023-09-09T11:48:08+09:002023/9/9|Categories: コラム|

紛争への第3者の関わり 「Mediate」という選択肢

ウクライナとロシアで起きていることはとても残念に思い、早く戦争が終わることを願っています。 この中で、ローマ法王やイスラエルの首相が、話し合いの仲介に名乗りをあげたというニュースがありました。 ・Israel PM offers to mediate to stop Ukraine hostilities ・Vatican Offers to Mediate End to Ukraine War 話し合いが行われるというニュースをきき、誰かが仲介をし、話し合いがされているのだろうと思い、その後に期待をしています。 […]

2022-12-21T13:53:58+09:002022/3/2|Categories: コラム|

私が思う「メディエーション」~裁判との違い~ 理事紹介コラム~徳山佳祐(弁護士)

こんにちは。理事の徳山です。今回のコラムは弁護士としての立場から、メディエーションが求められる背景などをお伝えできたらと思います。 世の中で、日々紛争は発生しています。その中には、コミュニケーションの問題に起因する紛争も少なくありません。深刻な事件としては、マンションの隣人間でのトラブルから、殺人事件に至ったものもありました。また、友情・恋愛感情が紛争に発展し、殺人や自死にまでつながった悲しい事件も後を絶ちません。 このようなトラブル、紛争に対して、私は、日々の弁護士業務において法律家として関わる一方、当センターでは、メディエーションを通じて向き合っています。では、それぞれの関わり方はどのように違うのでしょうか。 […]

2022-12-21T13:58:47+09:002022/2/25|Categories: コラム|

第3者が関わると「話せる」ワケ

「話す」ために必要な関係性 話し合いというのは、関係が対等でないと実現できません。 例えば、上司と部下であれば、判断をする人と指示を受ける人という関係があります。医師と患者であれば、治療をする人と治療を受ける人という関係です。上司や医師は、部下や患者からは、判断をするための情報を集めることが会話をする目的になります。 相手が情報収集することが目的であれば、「話す」ことにはなりません。 「話す」ということは、相互に理解を深め、関係を築き、なにか見出していくことです。「話す」ということは、関係が対等でなければできないのです。 […]

2022-12-21T14:00:00+09:002022/2/7|Categories: コラム|

話し合いのプロセスで生まれる大事なもの

話し合いで生まれる二つの成果・価値 東京メディエーションセンターがなぜ話し合ったほうが良いと考えているかというと、話し合いによって導かれる合意案よりも、話し合いによってプロセスで生まれるものの価値があると感じているからです。 例えば、夫婦の問題で、家事の分担が課題だとしましょう。 洗濯は誰が、料理が誰が、皿洗いが誰かと分担が決まることももちろん大事ですが、 どうして分担の話をしたいと思っているのかが夫婦で共有されることもとても大事だったりします。 話し合いでは「〇〇をどうするか」「こうしよう」という議題に対する答えも話し合いの目的ですし大事な成果ですが、相手を理解し、自分を理解してもらうことをしながら起きる人間関係の修復や改善ができることがとても大きな意味があります。 […]

2023-01-31T00:41:19+09:002021/12/6|Categories: コラム|

「話し合った方がいい」から浮かぶ結果のイメージとメディエーションのめざすもの

もめごとの渦中にいると「話し合いましょう!」とか「話し合った方がいいよ」と言われると”相手の話を聞いて考えを改めた方がいい” ”独りよがりな意見だと思う”言われているように聞こえる時があるかもしれません。 もめごとが起きたときの解決のイメージはもしかしたらこんなではないでしょうか。 とても簡単なもめごとの例で説明します。 1個のオレンジと2人(自分とAさんとしましょう)の人がいたとします。2人ともオレンジが欲しい。同時に手が伸びて触りそうなときにお互い気がついた。こんなシーンです。 どんな結果を想像するでしょうか。 […]

2023-01-31T00:42:24+09:002021/11/15|Categories: コラム|

家族会議のヒント(2020年3月20日のブログ「家にみんながいる機会を使って」もご参考ください)

いつも一緒にいて、いつも何かしらやりとりをしている家族と話し合いをするのは意外にもうまくいかなかったりします。少しでもうまくいくための家族で話し合いをする時のヒントをお伝えします。 […]