近隣トラブルなど揉めごとにはステージがあります
大きな転機としては「こと」から「人」に移るタイミングです
はじめはどんなことでも「こと」からはじまります。

例えば、家庭のことなら
脱ぎっぱなしの服 とか 食事の片付けを誰がするのか とか
誰が介護をするのか、家をどうするのか

近隣のことなら
夕方に演奏される楽器の音 とか 自転車の置き場所 とか

職場のことなら
仕事の分担 とか 評価のあり方 とか

それが
わかってくれない(課題として認識を共有ができない)
やってくれない(課題が解決されない)
状況が続くと

わかってくれない、やってくれない人間性に焦点がいき
「あの人は・・・怒」といった「人」に移っていきます

 

課題が「こと」の間であれば、メディエーターは
関わる人に参加してもらい、気になることを丁寧に表現してもらったり、相手に詳しく説明してもらったり、議題を整理して、課題が解決されるよう話を進めれば済みます

「人」に移ってしまうと、メディエーターは
わかってもらえなくてどんな気持ちだったか、やってくれなくてどんな気持ちだったか、といった「感情の吐露」を促し、相手にその感情をどう受け止めたか「受容」の様子を言語化してもらい、人間関係の修復に取り組んでいきます。
その後「こと」の問題に取り組みます。

 

第三者がいることで、言葉を補ったり、説明を求めたり、感情の言語化をお願いしたりすることが、不快な気持ちが起きずにすることができ、話が進んでいきます。

当事者同士だと、
「もう少し説明してほしい」
「その時どんな気持ちだったのか」
などお互いには聞きにくく、また、聞いてしまうと「そんなこともわからないのか!」と火に油を注いでしまうようなことにもなってしまいます。

”揉めごとはなるべく早いうちに解決に取り組んだ方が良い” というのは

「こと」が「人」になる前に、揉めごとは解決したほうが良いという意味です。
また、「こと」のうちは嫌がらせは起きませんが、「人」になってしまうと嫌がらせがはじまってしまったりします。