暴力というと、身体への物理的な攻撃が思い浮かぶと思います
もう一つ、心も暴力によって傷を受けます

 

身体への暴力の特徴は、
「みえる」
「痛い」
「自然に(時間と共に)治る(ことが多い)」
ことです。

心への暴力の特徴は、
「見えない」
「痛そうかわからない」
「自然には(時間と共に)治らない」
ことです。

心への暴力は、言葉によるものであったり、無視だったりの態度によるものがあります。

 

「あの時こう言われた」「あの時こうされた」ということは、何年経っても、何十年経っても、心の傷として変わらず残っています
傷ついた方は、その一言に大きく傷つき、関係性を恐れ、ずっと忘れられないでいます
傷つけた方は、傷つけたことに気づいていなかったり、しばらくすると忘れていたりします

 

自分にとってあまりにショックな一言を受けた時は、反応できず、表情にも出ず、言葉にも出ないことが多くあります
だから周囲にはわからなかったりするようです

 

心の傷を治すには、
その人から、その時の心境、今の心境を聞き、謝罪などの言葉が有効です
「あの時はごめんね。ずっと悪いことをしたなと思っていたんだ。長い間謝れずにごめんね」のような

また、自分の心の傷を癒やすため、相手の言葉をもらうためには、
自分がどのように傷つき、それが今でも引き続いていることを伝えなければ、相手も気付かないこともあり、自分から言い出すことが必要だったりします
「実はね。あの時言われたことがずっと引っかかってしまっているんだ」のように

 

年齢は関係ありません
小学校・中学校で友人から
子どもの時にお父さんお母さんから
・・・

きっと、もう忘れているだろう。。。
いえ。そんなことはないです
心の傷は、時間と共に治っていくことはないんです

 

思い当たる節があれば、勇気を出して、相手に聞いたり、伝えたりしてください
そのお手伝いは、メディエーションセンターがすることができます

心への傷について、そしてその回復について、大事に扱ってください