「話す」ために必要な関係性

話し合いというのは、関係が対等でないと実現できません。
例えば、上司と部下であれば、判断をする人と指示を受ける人という関係があります。医師と患者であれば、治療をする人と治療を受ける人という関係です。上司や医師は、部下や患者からは、判断をするための情報を集めることが会話をする目的になります。
相手が情報収集することが目的であれば、「話す」ことにはなりません。

「話す」ということは、相互に理解を深め、関係を築き、なにか見出していくことです。「話す」ということは、関係が対等でなければできないのです。

 

第3者を介して対等な関係性に

親子、上司と部下、医師と患者など対等ではない関係の中で「話す」には、第3者がいることによって実現しやすくなります。

なぜかを説明します。
上司と部下を例にします。
上司と部下では、上司の方が立場が強く、部下が弱い関係があります。
メディエーター(第3者)が関わるとどういうことが起きるかというと
上司とメディエーターは、関係がありません、つまり対等な関係です。
部下とメディエーターも、関係がありません、つまり対等な関係です。
メディエーターは、どちらにも、同じ言葉で、同じ態度で話すことができます。
第3者が入ることによって、対等ではない関係に、対等な関係の道筋ができるのです。

 

対等であればできること

それによって、対等であれば聞けるけれど、立場によって生じる聞きにくいことや、言いにくいことが聞いたり、言えたりすることになります。

「それはどういう意味ですか?」
(「そんなこともわからないのか!とはなりにくい)

「何があったのか教えてもらえませんか?」
(「そんなこと説明する必要はない!」とはなりにくい)

など、対等な関係の第3者が聞いたりしていくことで「話す」ことが実現できることになります。