相手が泣き出したり、怒ったり、興奮状態にある場面で、多くの人は「もう、泣かないでよ!」「怒らないでくれる?」と伝え、感情をなんとか抑えようとすると思います。

 

興奮を抑えることは、事故につながったり、怪我の恐れがあったりすることもあるので、とても大事なことです。

 

しかし、話し合いの中で興奮状態になった場合、メディエーションの現場では、感情を抑えさせることはなるべくしません。

 

その理由は、

・興奮は、次第に収まること

・感情を抑えられてしまうと問題が見えなくなってしまうこと

があります。

 

感情の表出自体は、そこにその人が感じている課題があること

感情の表出の大きさは、その人が感じている課題の大きさであること

 

つまり、

とても怒っている(泣いている)場合、その人にとって、とても大事な問題がそこにあるということなんです。

 

感情を抑えられてしまうと、そこに問題があり、それがどのくらい大事なことなのかがわからなくなってしまうおそれがあります。

 

怒りや悲哀の感情を、しっかり表現してもらうことで、理解ができたり、伝わることもあります。

 

そして、感情の表出は、ずっと腹を抱えて笑っている人もなかなかいないようにいずれはおさまってくるものです。

 

 

それを信じて、感情の表出を恐れず、しっかりと受け止め、理解をしようとしていくことが、その人や、その人との課題の解決につながっていきます。

 

感情の表出は、当事者同士だと、エスカレートしていくことがあります。

このことが、当事者同士での話し合いの難しさでもあります。

第三者が入ることによって、感情の表出の方法(例えば暴力)に抑制が効いたり、収まることが促進されたり、エスカレートしない一助になったりします。

 

感情の表出は、大きなメッセージです。