いつも一緒にいて、いつも何かしらやりとりをしている家族と話し合いをするのは意外にもうまくいかなかったりします。少しでもうまくいくための家族で話し合いをする時のヒントをお伝えします。
<話し合いを計画する時のヒント>
・なるべく早い段階で話す
もう我慢できないとなった時、ではなく、気になっているくらいの段階ではじめるくらいが良いです。
「話したいことがあるから・・」をきっかけにするのではなく、できれば定期的に「気になっていることあれば話し合おう。なにかある?」くらいの感じでやるのが良いと思います。
・「時間をつくること」
はじめの時間、終わりに時間を予め決めること。
今からではなく、先の予定として入れること。
がポイントです。
どうしても、「今いい?」すぐ話し出そうとしたりしてしまいます。
心の準備や体調の準備、終わりの目処を作っておくことが大事です。
・1回で終わるとは思わずに、何回か行うつもりで設定する
話は脱線してくことがあります。脱線した話も大事だったりします。
1回で話し切ろうとすると苦しくなります。
納得できるまで、何度か話すつもりで計画するのが良いです。
<話しはじめる前のヒント>
・話を最後まで話せるように工夫する
話す人がアイテムを持つ。終わったら手放す。とか、誰が今話すタイミングなのか全員でわかるようにするといいです。
さらに、話したくなったら手をあげてすぐ下ろして、みんなに話したいんだなとわかるようにするのも良いと思います。
・感情的になってしまうことがあることも想定する
10分休憩する、お茶をのむ、とかの工夫。
余計なことを言ってしまうことも想定する。
あの言葉は言い過ぎたとしばらくした時に訂正できるように約束する
<話し合いの時のヒント>
・主語を「私」にして話してみよう
私は・・・僕は・・・と話し出すように意識しましょう。
つい、相手を主語。つまり「(あなたが・)・・をやってほしい」「(あなたが自分で)脱いだ靴下を(あなたが)片付けてほしい」と相手を主語に要求する言葉を使いがちです。
自分を主語。つまり「私は・・・をされると辛い。私は、使用済みの靴下が放置されているのが嫌だ」のように私を主語にすると、私の希望を伝えただけにとどまらせることができます。
そうすることで、相手は受け取りやすく、相手も考えやすくなります。
・「では、どうしようか」を合言葉にする
一度、それぞれの話を聞いて、状況がわかったら、「では、どうしようか」と話しましょう。
これをすることで、誰かの問題ではなく、みんなの問題としてしやすくなります。
・「いいですか?」で終わりにする
何か決まったり、話が終わった感じになったら
「これでいいですか?」とみんなにそれぞれ確認する
納得を大事にして、まだ残っているモヤモヤも大切に扱う
・できれば第3者に入ってもらう
第3者がいるといろんなことに配慮できます。
誰かが納得してなさそうだと思ったら流れを止められたり、
第3者もわかる、ことを大事にすれば状況把握が丁寧にできます。
単純に第3者がいるだけで、緊張し、冷静になれる効果もあります。
大事な話の時は、第3者を入れるのが良いと思います。
ただ、なかなか難しい時で、3人以上の家族であれば、事柄に関わりのない人が話し合いの進行するとか工夫することができます。
身近な人との話し合い、意識して、大切にして、やってみてください。