夫婦ケンカのパターン ① カツアゲ型

夜中の「ちょっといい?」から始まる夫婦ゲンカ。
これを私たちは 「カツアゲ型」 と呼んでいます。
まるで学生時代、怖い先輩に「ちょっと体育館の裏に来い」と呼び出されるような、あの感じです。
「ちょっといい?」と声をかける側は、実は何日も前から話すタイミングをうかがっていたりします。
一方で、声をかけられた側は、やっと一息ついたところ。「ちょっとなら…」という気持ちで応じることが多いものです。
しかもそのタイミングは、夜遅くや寝る前など、体力も気力も少ない時間帯であることがよくあります。
そして始まる話し合いは、当然ながら “ちょっと”では終わりません。
もともと長く話すつもりだった人と、「少しだけなら」と思って応じた人。
この温度差のまま話し始めると、途中でどちらかが疲れてしまい、うまく話が終わらないことがよくあります。
では、どうしたらいいでしょうか。
おすすめは、話し合いの時間をあらかじめ決めること。
「ちょっといい?」と声をかけるときは、
・何について話したいのかを簡単に伝える
・いつ話すかスケジュールを決める
この2つだけにしましょう。
そして、終了時間も決めておくこと。
それだけで、夫婦の話し合いはずっと穏やかに進みやすくなります。
夫婦ケンカのパターン② いじめっ子型

「どうせ○○でしょ」
「あんたなんかさ…」
こんないやーな言い方で言い放つタイプの夫婦ゲンカ。
これを 「いじめっ子型」 と呼んでいます。
きっかけは、帰りが遅いことや家事の負担など、日常の不満。
そして不思議なことに、旅行の前や大事な予定の前など、楽しみなイベントが近いタイミングで起こることがよくあります。
不満を言う側は、実はずっと前からモヤモヤしています。
何度か「こうしてほしい」と伝えたつもりだけれど状況は変わらない。
そこで、じわじわ効く嫌味や悪口という形でぶつけるようになります。
一方、言われる側にも事情があります。
これまで何度か言われ、難しいと伝えたり、言うとケンカになるから黙ったりしているうちに、この攻撃を受けるようになってしまう。
すると、楽しみにしていた予定や大事な約束まで、
気持ちよく迎えられなくなってしまいます。
このケンカの特徴は、問題ではなく人格を攻撃する形になってしまうこと。
そのため、ダメージが大きくなりやすいのです。
夫婦ケンカのパターン③ ヤンキー型

「これ、やっといてね」
「え?まだやってないの?」
同意を取らないまま指示を出し、あとから責めるタイプの夫婦ゲンカ。
これを 「ヤンキー型」 と呼んでいます。
たとえば、出かける直前に
「食器洗っといてね」と言われる。
言われた側は「今は無理だから、帰ってからやろう」と思っていたのに、
帰ってくると
「なんでやってないの?言ったよね!」
と責められてしまう。
頼まれた側も「やらなきゃ」と思っていた場合、
その責め方はただの嫌がらせのように感じてしまうことがあります。
このケンカの原因は、
お願いと合意がないまま話が進んでしまうこと。
夫婦ケンカのパターン④ 強すぎる挑戦者型

「今後、時間取れない?」
と声をかけても
「今日はちょっと疲れていて…」
「最近ちょっと予定があって…」
と、理由をつけて話し合いを避けられてしまう。
そんな夫婦ゲンカを 「強すぎる挑戦者型」 と呼んでいます。
まるで、強すぎる挑戦者に対して
チャンピオンが試合に応じないような状態です。
もちろん、本当に拒否しているわけではないことも多いのですが、
結果として話し合いが先送りされ続けてしまうのです。
そのうちに期日が迫り、
話し合いができないまま、どちらかが一人で決めることになったり、
イライラだけが残ってしまうこともあります。
相手が避ける理由はさまざまです。
・日頃の強い「圧」を感じている
・これまでの話し合いが怖い
・ケンカになるのを避けたい
いずれにしても、強く迫るほど、相手はさらに避けやすくなります。
そんなときは、内容の話をする前に
「話し合う日程だけ決める」ことを目標にしてみましょう。
それだけでも、状況は大きく変わることがあります。
夫婦ケンカのパターン⑤ 無制限一本勝負型

いったん始まると、
体力が尽きるまで続いてしまう夫婦ゲンカ。
これを 「無制限一本勝負型」 と呼んでいます。
話し合いは突発的に始まり、
冷静なやり取りから白熱した口論まで、延々と続いてしまいます。
そして終わるきっかけは、たいてい外的要因。
子どもが起きる、近所から苦情が来る、朝になる…。
何かが起きるまで続いてしまうこともあります。
このタイプの背景には、
「本当は話さなきゃ」と思いながら、
忙しさや疲れで話す機会を持てていない状況がよくあります。
そのため一度始まると、
感情も話題もコントロールできなくなり、
あれもこれもと話が広がってしまう。
結果として、得るものは少なく、疲労だけが残ることが多いのです。
対策はシンプル。
話し合いには時間制限をつくること。
夫婦ケンカのパターン⑥ 冷戦型

お互いに不満を感じているのに、
何も起きない状態が続く夫婦関係。
これを「冷戦型」と呼んでいます。
大きなケンカはない。
でも、なんとなくモヤモヤしている。
相手に不満はあるけれど、
言っても変わらない気がする。
わざわざ話したいとも思わない。
そのまま日常は続いていきます。
強い緊張感があるわけではないけれど、
どこか距離があって、少し冷めている。
そして「このままでいいのかな」という
漠然とした不安が残ります。
このタイプの難しいところは、
問題が表面化しにくいこと。
相手が不満に気づいていないこともあり、
何かが起きたときに
「そんなふうに思っていたの?」と
驚いてしまうこともあります。
実は、この状態は
夫婦の中でいちばん多い形かもしれません。
大きな出来事やきっかけがないと、
表に出てこないことも多いからです。
夫婦ケンカのパターン⑦ バトルロイヤル型

話し合いを始めると、
議題がどんどん増えていく夫婦ゲンカ。
これを「バトルロイヤル型」と呼んでいます。
「それならさ、あのことは?」
「だったらさ、こうしてよ」
「じゃあ、もうあれも言うけど…」
こんなふうに、話が次々と別の話題に広がっていきます。
もともと日常の中で、
話さなきゃいけないことはたくさんある。
でも忙しさやタイミングで、
結論が出ないまま積み残されていることも多い。
そのため、いざ話し始めると
不満や課題が次々に出てきてしまうのです。
そして話題はあちこちに飛び、
最初の問題は結局解決しないまま終了。
残るのは
「話ができない」
「話にならない」
というモヤモヤだけ。
このタイプの対策は、
議題を整理すること。
ときには第三者に入ってもらい、
話すテーマを一つずつ整理していくことが
有効な場合もあります。
夫婦ケンカのパターン⑧ シロアリ型

相手が困る小さなことが、
日常の中で繰り返される夫婦ゲンカ。
これを「シロアリ型」と呼んでいます。
食事を用意しない。
お風呂の栓を抜く。
相手だけが困るような小さな出来事が続きます。
背景には、日々感じている不満があります。
でも、話し合っても改善しないと感じてしまい、
その不満を日常の行動で表現するようになってしまう。
されている側は、
まるでいじめられているように感じ、
最初は伝えたりしますが、
やがて怒りを越えて悲しさが生まれてきます。
「もう人として嫌われているのではないか」
そんなふうに受け止めてしまうこともあります。
この状態が続くと、
関係への信頼が少しずつ崩れていき、
修復が難しいほど傷が深くなることもあります。
どうだったでしょうか。当てはまるのはありましたか
夫婦ゲンカはどこの家でもあります
夫婦ゲンカは多くの場合、夫婦のコミュニケーションが上手くいかなかったり、かけ違いがあったりすることで起こります。
誤解を解いたり、夫婦のコミュニケーションのこじれを解消することで、関係性が変わってきます
よければ東京メディエーションセンターにお声掛けください