トラブルが治まらないのは被害者のせい?
いじめや生徒間トラブルの対応は、
問題発覚から
・事実調査のためのヒアリング
・問題行為の発覚
・被害者への加害者の謝罪
という流れが多いかと思います。
その後しばらくして、被害者側から「納得できていない」と言われ問題が収まらなくなってしまうことで困ってしまう学校の先生や保護者が困ってしまうことが少なくありません。
加害者側からは「謝ったのに」と言われ、時間ややり取りが続くと
納得しない被害者側に問題があるみたいな
感じになってしまうこともあります。
はっきり言います。
これは間に入った大人の問題です。
いじめの解決で抜けてしまいがちな大事なプロセス
このプロセスで欠けてしまう可能性のあることがあります
・被害者の当時の感情が共有されていなかった
・被害者の現在の感情が共有されていなかった
・加害者が、被害者の感情を理解しないまま謝罪した
この3つです
加害者が
・ダメだと言われていたことしたから謝った
・先生や保護者に言われて謝った
・倫理上悪いことをしたから謝った
という状況だった場合、
被害者が傷ついたことと加害者が謝っていることにズレが生じます
ズレていると
被害者の心には届かないし、
理解されていないまた起こるかもと思って不安になったりします
プロセスの中で
”被害者の当時の感情、今の感情が共有されているか”
がとても大きなポイントです
謝罪からではなく、被害者の感情の共有からはじめよう
いじめや生徒間トラブルは
”加害者の謝罪からではなく、被害者の感情の共有から始める”
という意識があるといいと思います
「その時どう思ったか、今どう思っているか話してくれる」
と声をかけるのが良いかもしれません
被害者の感情が共有され、それに対しての謝罪があれば
加害者に”謝ったのになんで(まだ怒っているの。また謝らなきゃいけないの)”ということは起こりません。
被害者も加害者も納得感のある終わり方ができます。
参考にしてみてください