渋谷区の実証実験事業に採択され、2月9日より「言いにくい人への伝え方・話し方相談サービス」を試行しています。

 

 東京メディエーションセンターは、行政支援の届きにくい家庭内のトラブル、法的に対応しにくい近隣同士のマナー問題、 職場や学校などでこじれてしまった人間関係を「メディエーション」によっ て解決することを支援してきました。「メディエーション」とは第三者の立会いのもとで当事者同士が話し合うにことによって、個人が抱えている問題を「自分たちで解決する」手法で、欧米では広く行われています。

その中で、難しさを感じる相手となにか状況を打開したいが「どう切り出したら良いかわからない」ということ悩みを持っている方が多くありました。興奮した状態で連絡を取ろうとしたり、相手にとって唐突な印象を与えるような要求をしようとしていたり、実現したい状況には結びつかなそうなやりとりからはじめてしまうことがありました。話を聞いて気持ちを落ち着かせ、手紙やLINEの文面を添削したり、話し始めの言葉のアドバイスをしたりすると「なるほど!やってみます!」となることがあり、そのニーズを感じ、言いにくい人への伝え方・話し方の相談事業を検討しています。

これまでの第3者を交えて相手と対面で話し合うというメディエーションサービスの前段の支援と位置づけ、人間関係の改善のきっかけを支援したり、コミュニケーションの手法をアドバイスを考えています。人に関わってもらうほどではなく、自分でなんとかやってみたいけれど、力添えがほしいという方の力になればと思っています。