「私は中立です」

と言う言葉にどんな印象を持つでしょうか?

 

・どちらの味方でもない人

・なるべく関わらないようなスタンスを取る人

・問題に深くコミットしないと決めている人

 

そんな風に受け取る人も少なくないのではないでしょうか。

メディエーターは、中立であることがとても大事です。

 

ですが、スタンスは

・どちらの味方でもある

・問題が解決する最後まで関わる

 

ことを意識して関わります。

 

「中立な」味方というのは、どういうものかと言うと、

・双方の話(意見や気持ち)もしっかり受け止める

・同じ時間空間を共にする

・より良い解決を一緒に模索する

 

ということをし、メディエーター(中立に話し合いに関わるもの)として

思いや考えをきいたり、整理したりしていきます。

 

中立であること(中立だと思われること)を維持するのは、とても難しいことでもあります。

「私の話にはあまり頷かないわね」

「相手の人の話にはたくさん質問して関心があるみたい。」

そんな風に思われてしまうことはよくあるので、それを念頭において

自分の発する言葉や態度・姿勢を意識して立ち振る舞います。

 

自分の性別・年齢でも、相手の先入観で、中立に思ってもらいにくいこともあります。

また、自分自身がこれまでの自分の人生経験で培った価値観もあり、意識しなくても思ってしまうこと、気付かずに態度として、出てしまうこともあります。

メディエーターのトレーニングでは、中立であるために、何度もロールプレイをやっていきます。

 

メディエーターは、中立であり、味方なんです。

そしてそれが、お互いが安心して話せる鍵になるのです。